投稿

Langakuの無料プランだけで英語多読は続けられるか。語数で計算した

イメージ
漫画多読アプリ「Langaku」には無料プランがあり、 毎日1話分 のマンガが無料で読めます。有料プラン(Langaku+)は月額980円〜です。 そこで気になるのが、 「無料プランだけで多読を続けられるのか」 という点です。この記事では、感覚ではなく 語数の計算 で判断してみます。 まず「1話」が何語くらいかを見積もる 【ここは実測値に差し替えてください。読書ログで「1日1話だけ読んだ日」の語数を見れば正確な数字が出ます】 私の実測ペースは、 42日で30万語 、 52日で40万語 でした。1日あたり約7,000〜7,700語です。ただしこれは 1日に複数話を読んだ日を含む 数字なので、そのまま「1話あたり」にはできません。 仮に1話を【○○○○語】とすると、無料プランで読める量は次のようになります。 1日:【○○○○語】 1か月(30日):【○○○○○語】 1年(365日):【○○○○○○語】 100万語に到達するまでの日数 目標を100万語とした場合、必要な日数はこうなります。 1日3,000語ペース → 約334日(約11か月) 1日5,000語ペース → 200日(約7か月) 1日7,000語ペース → 約143日(約5か月) つまり 無料プランの1日1話が3,000語を超えていれば、1年で100万語に届く 計算になります。逆に1,000語程度なら、100万語まで3年近くかかることになります。 ここが判断の分かれ目です。 無料プランで足りる人 まず多読が自分に合うか試したい人 :これは無料で十分です。合わない可能性がある段階で課金する理由はありません 期限のない目標を持っている人 :「いつか100万語」なら、毎日1話でも確実に近づきます 習慣づくりが目的の人 :多読で最も難しいのは毎日開くことです。1日1話という上限は、むしろ 「今日はこれで終わり」という区切り になります 無料プランでは足りない人 期限のある目標がある人 :試験日が決まっているなら、1日1話では間に合わない可能性が高いです 続きが気になって止まらない人 :これが実は最大の理由です。多読は「読みたい」という勢いが命なので、 いちばん乗っている時に上限で止められるのは、継続の観点でマイナス になり得ます AI辞書を多用したい...

TOEIC Part 7が最後まで解き終わらない。多読で読むスピードは上がるの

イメージ
TOEIC のリーディングセクションで、 Part 7 を最後まで解き終わらない 。時間切れで最後の数問を塗りつぶす。これは非常に多くの人が抱えている悩みで、私もその一人でした。 私の TOEIC の内訳は Listening 495 / Reading 320 。リスニングはほぼ満点なのに、リーディングだけが止まっています( 経緯はこちら )。 この記事では、 時間切れが起きる構造 を数字で確認したうえで、 多読で速くなるのか を考えます。 まず、TOEIC のリーディングで必要な速度を計算する TOEIC の Reading セクションは 75分で100問 。内訳はおおむね次のとおりです。 Part 5(短文穴埋め):30問 Part 6(長文穴埋め):16問 Part 7(読解):54問 Part 5・6 を合わせて20分で終えたとすると、Part 7 に残るのは 55分 です。 Part 7 の英文量は、設問文も含めるとおよそ 6,000語前後 と言われます。55分で6,000語を読むということは、必要な速度は—— 6,000語 ÷ 55分 ≒ 109 語/分(WPM) しかもこれは 「読むだけ」の速度 です。実際には設問を読み、選択肢を比較し、本文に戻って確認する時間が必要なので、 実質的には150〜180 WPM 程度 の読解速度が求められる計算になります。 自分の WPM を測ってみる やることは簡単です。 手持ちの問題集で Part 7 の文章を1つ選ぶ(語数を数えるか、おおよそで構いません) 設問は解かず、 本文だけを普通に読んで 時間を計る 語数 ÷ 分数 = WPM ここで 100 WPM を下回っていたら、時間切れの原因は明確に速度 です。知識ではありません。どれだけ単語を覚えても、読む速度が上がらない限り最後まで到達できません。 多読で速くなるのか 結論から言えば、 速くなります。 そして 速度に関しては多読以外に有効な方法がほとんどありません。 理由は、読解速度を落としている原因が知識ではなく 処理の仕方 にあるからです。速度が出ない人には、たいてい次の癖があります。 1文ずつ日本語に訳している :訳す作業のぶん、必ず遅くなります 返り読みをしている :後ろから前に戻ると、同じ文...

『NARUTO』を英語で読んだら、忍術より「普段使いの単語」のほうが多かった

イメージ
英語で漫画を読む多読を続けていますが、今回は『NARUTO -ナルト-』を英語で読んだ感想を書きます。 読む前、私はこう予想していました。 「忍者ものだから、忍術や専門用語ばかりで、英語学習としては実用性が低いだろう」 と。バトル漫画は特殊な語彙の塊で、TOEIC にも日常会話にも一切つながらないだろう、と。 結論から言うと、 この予想は外れました。 むしろ逆で、 普段使いの単語のほうが圧倒的に多かった というのが実際に読んだ感想です。 予想が外れた理由:戦闘シーンは思ったより少ない 読み始めてすぐ気づいたのは、 ページ数に占める「戦っている場面」の割合が、記憶よりずっと低い ということでした。 日本語で読んだときの印象では、NARUTO は戦闘の連続です。ところが英語で1ページずつ追っていくと、実際に多いのは次のような場面でした。 誰かと誰かが会話している 作戦や状況を説明している 過去を振り返っている 気持ちを口に出す、あるいは飲み込む 戦闘シーンですら、 殴り合っている時間より喋っている時間のほうが長い 。そしてその会話は、忍術の解説ではなく 人間関係の話 です。仲間をどう思っているか、約束を守れるか、誰を信じるか。これらは ごく普通の英語 で書かれていました。 実際に多かった「普段使いの単語」 【ここに、実際に読んでいて何度も出てきた単語・表現を書き足してください。以下はカテゴリの枠組みです】 1. 約束・信頼まわりの語 NARUTO は「約束」と「信じる」がテーマの作品なので、この周辺の語が繰り返し出てきます。同じ意味でも場面によって語が変わるため、 ニュアンスの違いが自然に身につきます 。 【例:実際に出てきた語を3〜5個】 2. 感情の強弱を表す語 怒る・悔しがる・落ち込む。日本語なら一語で済むところが、英語では強さや原因によって語が変わります。 絵と一緒に読むので、どのくらいの感情なのかが一目で分かる のが漫画の強みでした。 【例:実際に出てきた語を3〜5個】 3. 会話のつなぎ表現 これが一番の収穫でした。相づち、言い返し、話題の切り出し、言いよどみ。 教科書にはあまり載らないのに、実際の会話では最も頻度が高い 部類の表現です。 【例:実際に出てきた表現を3〜5個】 逆に、忍術の名前は学習...

Langakuの英語率20%から100%への上げ方。難易度をつまみで動かす多読の設計

イメージ
漫画多読アプリ「Langaku」には、 英語率 という設定があります。コマごとの英語と日本語の割合を4段階で切り替えられる機能で、多読を続けるうえでかなり重要なつまみです。 この記事では、 英語率をどう設定し、どう上げていくべきか を整理します。ここを間違えると、簡単すぎて英語に触れないか、難しすぎて読まなくなるかのどちらかになります。 英語率とは何か Langaku では、英語と日本語の割合を次の4段階で調整できます。 ひかえめ :20% そこそこ :50% がっつり :80% ぜんぶ :100% 加えて、コマごとに 英語と日本語をワンタップで切り替える こともできます。つまり「英語で読んでみて、分からなければすぐ日本語で確認する」という運用が可能です。 機能の全体像は マンガ多読アプリ「Langaku」の概要と活用方法 にまとめています。 なぜ英語率の設定が重要なのか 多読の失敗パターンは、大きく2つに分かれます。 難しすぎて読まなくなる :分からない箇所が多すぎて、飛ばしても内容が残らない 易しすぎて力がつかない :ほぼ日本語で読んでいて、英語に触れる量が足りない 普通の洋書多読では、この調整を 「本を買い直す」ことでしか行えません 。難しすぎたら別の本を買う。これがコスト面でも心理面でも重い。私が過去に 多読で挫折した理由 の1つがまさにこれでした。 英語率のつまみがあるということは、 同じ作品のまま難易度だけを動かせる ということです。作品を変えずに負荷を変えられるのは、継続の設計としてかなり大きい利点だと感じています。 段階の上げ方:4ステップ ステップ1:まず「ひかえめ(20%)」で作品に慣れる 最初から高い英語率で始めないでください。多読の初期に必要なのは英語量ではなく、 「毎日開く習慣」 です。 20%であればほぼ日本語で読めるので、作品のテンポとアプリの操作に慣れることに集中できます。ここで大事なのは、 英語のコマが来たときに日本語へ切り替えず、まず英語で読んでみる ことです。 ステップ2:「そこそこ(50%)」で英語のコマを増やす ページをめくる手が止まらなくなってきたら、50%に上げます。半分が英語になるので、 ここで初めて「読んでいる」感覚が出てきます 。 目安は、 1ページに分...

英語多読に向いている漫画・向いていない漫画の見分け方

イメージ
英語多読を漫画で始めるとき、 作品選びが成果の大半を決めます 。どんなに意志が強くても、合わない作品を選べば読むのが止まりますし、逆に相性のいい作品なら勝手にページが進みます。 この記事では、 多読に向いている漫画と向いていない漫画 を、実際に読んで感じた基準で整理します。 大前提:一番大事なのは「最後まで読めるか」 作品選びというと、つい「語彙レベル」で考えがちです。しかし多読において重要なのは 難易度ではなく完読率 です。 理由は単純で、 途中でやめてしまえば、どれだけ難易度が適切でも語数はそこで止まる からです。100万語を目指すなら、易しい作品を10冊読み切るほうが、難しい作品を1冊で挫折するより圧倒的に価値があります。 この観点を置いたうえで、以下の基準を見てください。 多読に向いている漫画の5つの条件 1. すでに日本語で読んだことがある 最強の条件です。ストーリーを知っていれば、詰まったときの原因が 「英語」だと確定します 。「話が分からないのか、英語が分からないのか判別できない」という状態が、多読で最も心が折れやすい場面です。 私が『DEATH NOTE』と『るろうに剣心』を選んだのも、この理由が第一でした( 詳しい経緯はこちら )。 2. 続きが気になる展開である 多読は「毎日開くかどうか」がすべてです。 「英語の勉強をしよう」で開くのではなく「続きが読みたい」で開ける 作品を選んでください。 サスペンス、ミステリー、バトルもののように 引きが強いジャンル は、この点で有利です。 3. 1コマあたりのセリフ量が多すぎない 文字がぎっしり詰まった作品は、見た目の圧が強く、開くのが億劫になります。多読の初期は 「ページが進む感覚」 が継続の燃料になるので、テンポよく読める作品のほうが向いています。 4. 現代を舞台にしている(初期の場合) 現代劇は、出てくる語彙がそのまま日常や仕事で使える英語に近くなります。『DEATH NOTE』が多読のスタート作品として優秀だと感じたのは、 心理戦の緊張感で読ませつつ、語彙が実用的 だったからです。 5. 絵で状況が分かる 当たり前のようですが、これが漫画多読の最大の利点です。絵が状況を説明してくれるぶん、 英語は「その状況をどう言い表すか」の部分だけに集中できます...

多読と精読は何が違うのか。多読がいつの間にか精読になる問題と対策

イメージ
英語学習の話をしていると、 「多読」と「精読」 という2つの言葉が出てきます。どちらも「英文を読む」ことなのに、やり方も目的もほぼ正反対です。 この違いを理解しないまま多読を始めると、 気づかないうちに精読になっていて、語数がまったく伸びない という状態に陥ります。実際これは、多読でつまずく人の典型的なパターンです。 この記事では、多読と精読の違いを整理して、 どちらをいつやるべきか を考えます。 多読と精読は何が違うのか 精読とは 精読は、 1つの英文を徹底的に理解する 読み方です。 分からない単語はすべて調べる 文の構造(主語・動詞・修飾関係)を分析する 1文に何分かけてもよい 目的は 「正確に読む力」 を鍛えること 学校英語や大学受験の英文解釈は、基本的にこちらです。 多読とは 多読は、 大量の英文に触れることで自然に英語力を上げる 読み方です。 辞書を頻繁に引かない 分からない箇所は飛ばして読み進める 楽しく続けられる教材を選ぶ 目的は 「速く読む力」と「英語のまま処理する回路」 を作ること 並べてみる 精読: 狭く・深く 。1文の理解度を100%に近づける 多読: 広く・浅く 。理解度80%でいいので量を通す ここが重要なのですが、 多読における「分からないまま進む」は手抜きではありません 。分からない箇所を残したまま全体の意味をつかむ、という技能そのものを鍛えています。実際の英語使用場面では、辞書を引きながら読める状況のほうが稀です。 なぜ多読が精読になってしまうのか 多読を始めた人が最初にやりがちな失敗が、 「分からない単語を全部調べる」 ことです。 気持ちは分かります。分からないまま進むのは気持ち悪いですし、「せっかく読むなら理解したい」と思うのも自然です。ただ、これをやると次のことが起きます。 1ページに時間がかかる 1日に読める量が激減する 語数が伸びないので、読解スピードも上がらない 成果が見えないので、続かなくなる 結果として、 多読の効果は得られず、精読の効果も中途半端 という一番おいしくない状態になります。 私が使っているアプリには AI辞書という便利な機能 があるのですが、便利すぎるがゆえに 調べすぎてしまう という副作用もあります。意識して抑える必要が...

TOEICのReadingが伸びない3つのタイプと、多読が効くのはどれか

イメージ
TOEIC の勉強を続けているのに、 Reading のスコアだけが動かない 。この悩みを持つ人は多いと思います。私自身がそうでした。 私の TOEIC の内訳は Listening 495 / Reading 320 。リスニングはほぼ満点まで来ているのに、リーディングは495点満点の6割強で止まっています(詳しい経緯は こちらの記事 に書きました)。 この記事では、Reading が伸びない原因を3つのタイプに分けて整理し、 そのうち多読が効くのはどれなのか を考えます。多読は万能ではないので、自分がどのタイプかを先に見極めたほうが早いです。 タイプ1:語彙・文法の知識そのものが足りない 単純に、問題文に出てくる単語や構文を知らない状態です。 見分け方 時間をかけて辞書を引きながら読めば、正解にたどり着ける 時間無制限なら解けるが、知らない単語が1問に何個も出てくる このタイプに多読は効くか 効きますが、遠回りです。 知らない単語を新しく覚える速度は、 単語帳のほうが圧倒的に速い 。多読は文脈の中で自然に語彙が増えていく学習法ですが、「増える」といっても出会った語に限られます。基礎語彙が抜けている段階では、まず単語帳と文法書で穴を埋めたほうが効率的です。 多読はその後、 覚えた語を使える状態にする工程 で真価を発揮します。 タイプ2:読めるが、間に合わない 時間無制限なら解ける。しかし75分では最後まで到達しない、というタイプです。TOEIC で最も多いのがこれだと思います。 見分け方 Part 7 の後半が塗り絵になる 1文ずつ日本語に訳しながら読んでいる自覚がある 返り読み(後ろから前に戻る読み方)をしている このタイプに多読は効くか 最も効きます。 多読の代表的な効果が、まさに 読解スピードの向上 だからです。大量の英文を、訳さずに英語のまま処理し続けることで、処理速度そのものが上がります。 私自身、 30万語を読んだ時点 で「最初は1ページ読むのに時間がかかっていたのが、スムーズに読み進められるようになった」という変化を実感しました。これは単語帳では起こらない変化です。 知識量ではなく処理速度の問題なので、量をこなす以外に方法がありません。 タイプ3:そもそも学習が続かない 問題集を買っても最初...

英語多読100万語はどのくらいの量?1日の語数と教材の選び方を分解する

イメージ
「英語多読がいいらしい」と聞いて始めようとしたとき、最初に困るのが 「で、どのくらい読めばいいのか」 という問題です。目安の数字が分からないと、進んでいるのか止まっているのかも判断できません。 この記事では、多読の到達目標としてよく挙げられる 「100万語」 という数字を分解して、実際にどれくらいの分量なのか、どんなペースで進めばいいのかを整理します。私自身がこのブログで 100万語とTOEIC900点を目標に掲げている ので、その設計図でもあります。 そもそも「100万語」とはどのくらいか 語数の感覚をつかむために、身近なものと比べてみます。 英字新聞の記事1本:おおむね 500〜1,000語 TOEIC Part 7 の長文1セット:数百語程度 ペーパーバック1冊: 5万〜10万語 程度 つまり100万語は、 ペーパーバックにしておよそ10冊以上 を読み切る分量です。TOEIC の長文問題に換算すれば、数千セットぶんになります。 この時点で「無理では」と感じる方が多いと思います。私もそうでした。ただ、これは 1日あたりに割ってみると印象がかなり変わります 。 1日あたりの語数で考える 100万語を期間で割ると、必要なペースはこうなります。 1年(365日)で達成 → 1日 約2,740語 200日で達成 → 1日 5,000語 140日で達成 → 1日 約7,100語 私の実測では、 42日で30万語 、 52日で40万語 というペースでした。1日平均およそ7,000語です。 この「7,000語」がどれくらいの負荷かというと、 漫画であればそれほど重くありません 。文字だけの教材で7,000語を読もうとすると相当な時間がかかりますが、漫画は1ページあたりの語数が少なく、絵が理解を助けるので、体感としては「気づいたら読んでいた」に近くなります。 逆に言えば、 教材の選び方次第で1日あたりの現実的な語数は何倍も変わる ということです。ここが多読の設計で一番重要な部分だと考えています。 どこから読み始めるか:3つの選び方 1. すでに日本語で読んだ作品から始める これが最も挫折しにくい入口です。ストーリーを知っていれば、詰まったときの原因が「英語」だと確定します。 「話が分からない」のか「英語が分からない」の...

【英語学習】漫画多読で40万語達成!Langakuで気づいた翻訳の違いとは?

イメージ
英語学習の一環として、漫画多読アプリ「 Langaku(ランガク) 」を使い始めて約52日。累計で 40万語 を突破しました。 Langaku は、英語で日本の漫画を読める多読アプリです。「楽しみながら語彙を増やしたい」「英語に毎日触れる習慣をつけたい」という方におすすめの学習ツールだと感じています。 そして今回、実際に使ってみて一番面白かったのは、語彙が増えたことよりも 英語と日本語の翻訳表現の違いに気づけたこと でした。この記事では、その具体例を書きます。 『るろうに剣心』の英訳から見えた、一人称の違い Langaku では『るろうに剣心』も英語で読むことができます。読んでいて特に印象的だったのが、主人公・ 緋村剣心の一人称 の扱いでした。 日本語版で剣心は、普段「 拙者(せっしゃ) 」を使い、感情が高ぶると「 俺 」に変わります。これは単なる口癖ではありません。穏やかな流浪人としての顔と、かつての人斬りとしての顔—— 一人称の使い分けが、そのままキャラクターの心理状態や背景を表現している わけです。 ところが英語では、基本的に一人称は “ I ” しかありません。ここをどう処理するのか、と思いながら読み進めました。 Langaku での訳し分け Langaku での翻訳は、こうなっていました。 拙者 → This one 俺 → I 「拙者 → This one」は、日本語特有の謙遜や古風な雰囲気を意識した 意訳 です。自分自身を “I” と呼ばず「この者」と三人称のように距離を置いて指すことで、へりくだった、時代がかった響きを作っている。 ただ、実際に読んで実感したのは、 英語では一人称だけで雰囲気を表現するのが難しい ということでした。日本語なら「拙者」の3文字だけで、時代・身分・性格・話し方の癖まで一度に伝わります。英語で同じ情報量を出すには、語彙や文体など別の場所で補うしかありません。 Langaku の和訳は直訳ではない Langaku の公式説明にもあるとおり、このアプリの訳は 直訳ではなく、文脈やキャラクター性を考慮した「意訳」 になっています。 英語学習の教材としては、直訳のほうが対応関係が分かりやすいという考え方もあります。ただ多読の目的が 「英語を英語のまま処理できるようになること」 だとすれ...

英語漫画多読42日目 30万語達成!従来の単語帳学習との違いと驚きの効果

イメージ
はじめに 英語学習において「多読」という手法が注目を集めていますが、今回は実際に英語漫画を使った多読で、 2ヶ月間(42日目)に30万語 を達成した体験談をご紹介します。 この記事では、 従来の単語帳学習との違い と、漫画多読ならではのメリットについて詳しく解説します。単語帳が続かない、覚えた単語が使えない——そう感じている方に届けばと思います。 英語多読とは?基本的な考え方 英語多読は、 大量の英文を読むことで自然に英語力を向上させる 学習法です。細かい文法や単語にこだわらず、全体的な内容理解を重視するのが特徴です。 多読の基本原則 辞書を頻繁に引かない 分からない箇所は飛ばして読み進める 楽しく続けられる教材を選ぶ 大量の英文に触れる この4つは、要するに 「精読の逆をやる」 ということです。1文を完璧に理解する代わりに、大量の英文を浴びて、英語のまま処理する回路を作る。目的が違うので、単語帳や文法問題集の代わりではなく、 それらと役割が違う と考えたほうが正確です。 従来の単語帳学習 vs 英語漫画多読 単語帳学習のメリット・デメリット メリット 重要単語を効率的に暗記できる 短時間で多くの語彙を学習可能 体系的な学習が可能 デメリット 文中での実際の使われ方が分からない 単語の使用シチュエーションが理解しにくい 暗記中心で実践的でない 整理すると、単語帳が優れているのは 「知らない単語を、知っている状態にする」速度 です。ここは多読では逆立ちしても勝てません。一方で、 「知っている単語を、使える状態にする」 という工程を単語帳は担っていません。私が長く行き詰まっていたのは、まさにこの後半でした。 英語漫画多読の圧倒的なメリット 1. 視覚的理解が可能 漫画はイラストと英文がセットになっているため、単語や表現の使用シチュエーションが 直感的に理解できます 。状況説明を英語で読み取る必要がないぶん、認知的な負荷が下がります。 2. コンテキストでの学習 ストーリーの流れの中で単語や表現を学ぶため、 自然な使い方が身につきます 。「この単語は怒っているときに使う」「これは丁寧な言い方」といったニュアンスが、説明ではなく実例として入ってきます。 3. 読解スピードの向上 継続的に読むことで、英文を...

英語多読に挫折した3つの理由と対策

イメージ
「英語多読がいい」という話は、英語学習をしていれば必ず耳にします。私も何度か挑戦しようとしました。そして、 何度も挫折しました 。 この記事では、私が多読に失敗した3つの理由を具体的に書きます。そして、それぞれに対して 漫画多読アプリ「Langaku」がどう答えになったのか を整理します。多読に興味はあるけれど続く気がしない、という方に読んでいただければと思います。 英語多読とは?基本的な考え方 まず前提の確認です。英語多読は、 大量の英文を読むことで自然に英語力を向上させる 学習法です。細かい文法や単語にこだわらず、全体的な内容理解を重視するのが特徴です。 多読の基本原則 辞書を頻繁に引かない 分からない箇所は飛ばして読み進める 楽しく続けられる教材を選ぶ 大量の英文に触れる 読んでいただければ分かるとおり、原則自体はどれも簡単です。 問題は、これを実行できる環境をどう作るか にあります。私が挫折した3つの理由は、すべてこの「環境」の話でした。 英語多読に挫折した3つの理由 理由1:お金がかかる これは多読を始めようとする初級者ほど直面する問題です。 多読の原則として、 自分の理解できる範囲の本から少しずつ難易度を上げていく というものがあります。そのため、最初に読む本は子供向けの絵本や、文字数の少ない本が中心になります。 ところが、子供向けの絵本は 一冊1,000円から3,000円 するものも多いのです。文字数が少ないということは、それだけ早く読み終わるということでもあります。数十冊購入するとなると、かなりの支出です。 「多読は量が命」なのに、 量を増やすほど費用が跳ね上がる 。この構造が、そもそも継続と噛み合っていませんでした。 理由2:子供向けでも難易度が高い 上記の理由で子供向けの簡単なものから始めるとはいえ、 海外の子供向け絵本には英検1級レベルの単語が普通に登場します 。 私も「子供向けだから簡単だろう」と思って選んだ本に、知らない単語や表現がたくさん出てきて苦労しました。よく考えれば当たり前で、 ネイティブの子供は日常会話をすでに習得したうえで絵本を読んでいます 。日本人学習者にとっての「簡単」とは基準が違うのです。 結果として、原則にある「辞書を頻繁に引かない」「分からない箇所は飛ばす」が守れなくな...

【英語学習】Langakuでマンガ多読20万語達成!デスノート完読の効果と気づき

イメージ
本日、『DEATH NOTE(デスノート)』の全話を英語で読み終えました。これで Langaku での多読が、ついに 20万語を突破 しました。 多読を始めて約1か月。1作品を英語で最後まで読み切ったのは、これが初めてです。この記事では、 1作品を完読して初めて分かったこと を6つに整理して書きます。 『DEATH NOTE』完読までの道のり そもそもなぜ『DEATH NOTE』を選んだのかは 「デスノート」「るろうに剣心」で多読を始めた理由 に書きましたが、要は 「学生時代に日本語で読んで、面白さを覚えている作品」 だったからです。 結果として、この選び方は正解でした。ストーリーを知っているので、英語が分からなくても手が止まらない。そして何より、 先が気になるので読むこと自体が目的にならずに済む 。「英語の勉強をしよう」ではなく「続きが読みたい」で開けるのが大きかったです。 完読して感じた効果と気づき6つ 1. 難単語・熟語の豊富さに驚いた 意外だったのですが、『DEATH NOTE』には 英検1級レベルの単語が頻出 します。「漫画だから簡単だろう」という予想は完全に外れました。 ただ、これは悪いことではありませんでした。単語帳で見たことのある難しい単語が、 ストーリーの中に自然に登場する 。「この単語、こういう場面で使うのか」という実践的な使われ方を学べたのは、大きな収穫です。 単語帳では「単語 → 訳語」の1対1でしか覚えられませんが、作品の中では 「どんな人物が、どんな状況で、どんな感情で使ったか」 まで一緒に入ってきます。 2. 熟語・単語の使われ方がイメージで理解できる 絵やシーンの流れと一緒に読むことで、熟語や単語が どんな場面で使われるのかを直感的に理解 できました。 これは文章だけの学習では得られないメリットです。文字だけの教材だと、状況そのものを英語で読み取らなければなりません。漫画では状況が絵で与えられているので、 英語は「その状況をどう言い表すか」の部分だけに集中できる 。負荷の掛かり方が根本的に違います。 3. AI解説が文脈理解に役立った Langaku の「 AI解説 」機能が想像以上に便利でした。 特に助かるのが、 単語自体は知っているのに、その文脈での意味やニュアンスが掴みにくい ときです...

マンガ多読アプリ「Langaku」の概要と活用方法

イメージ
このブログで使っている多読アプリ「 Langaku(ランガク) 」について、サービスの概要と機能、料金、そして実際に使ってみて分かった使い方のコツをまとめておきます。 Langaku は 株式会社Mantra が開発・運営する、人気マンガを教材に英語多読ができるアプリです。スマートフォンとタブレットで利用できます。 サービスの概要:多読をマンガで実現する Langaku は「 多読 」という英語学習法をベースにしたアプリです。細かい文法や単語にこだわらず、 マンガを英語で大量に読むこと で自然な英語力を身につけることを目指します。 ラインナップは『DEATH NOTE』『ONE PIECE』『るろうに剣心』『ヒカルの碁』など、国内外で人気の 約60作品以上 。つまり、洋書を買い集めなくても、最初から自分の知っている作品で多読を始められるということです。 これは地味に見えて、多読を続けるうえでは決定的な差になります。私が過去に多読へ挫折した最大の理由は 「教材にお金がかかりすぎること」 と 「知らない作品の英語は読むのがしんどいこと」 でした(詳しくは 英語多読に挫折した3つの理由と対策 をご覧ください)。 Langaku の主な機能 1. 英語⇔日本語のワンタップ切り替え コマごとに英語と日本語の表示を ワンタップで切り替え られます。分からない表現もすぐ日本語で確認できるので、英語初心者でもストレスなく読み進められます。 多読の原則は「辞書を頻繁に引かない」ですが、実際には分からない箇所が続くと読む気が失せます。 辞書を引くより速く意味を確認できる この機能は、原則を守りながら手が止まらないようにするための現実的な妥協点だと感じています。 2. 英語率の調整機能 英語と日本語の割合(英語率)を4段階で調整できます。 ひかえめ :20% そこそこ :50% がっつり :80% ぜんぶ :100% 自分のレベルや、その日の気分に合わせて変えられます。多読では「難しすぎる教材を選んで潰れる」のが典型的な失敗なので、 難易度をつまみで動かせる のは大きな利点です。慣れてきたら英語率を上げる、という形で自然に負荷を上げていけます。 3. 辞書・単語帳・AI辞書機能 マンガ内の英単語をタップすると、意味や発音、例文、類...

【英語学習×漫画】「デスノート」「るろうに剣心」で多読を始めた理由

イメージ
英語の多読を始めるとき、最初にぶつかるのが「 何を読むか 」という問題です。教材選びを間違えると、どれだけやる気があっても3日でページをめくらなくなります。実際、私はそれを何度もやってきました(詳しくは 英語多読に挫折した3つの理由と対策 に書いています)。 そこで今回 Langaku での多読を始めるにあたり、私が選んだのは 『DEATH NOTE(デスノート)』 と 『るろうに剣心』 の2作品です。この記事では、なぜこの2つだったのかを書いておきます。 選んだ基準は「すでに日本語で読んで、面白かった作品」 2作品に共通しているのは、 学生時代に夢中になって読み、その面白さが記憶に強く残っている ことです。選定基準は事実上これ一つでした。 英語学習用の教材を選ぶとき、普通は「語彙レベル」や「文法の難易度」で選びます。でも私の場合、過去に挫折した原因は難易度ではなく 「続かないこと」 でした。だとすれば、優先すべきは難易度より 「自分が最後まで読むと確信できるか」 です。 知らない作品を英語で読むのはストレスが大きい まったく知らない内容の漫画を英語で読むのは、正直かなりストレスがかかります。 「話が分からない」のか「英語が分からない」のか、自分でも切り分けられない からです。 読んでいて意味が取れないとき、それが語彙のせいなのか、展開を見落としたせいなのか判断できないと、いちいち前のページに戻ることになります。これを繰り返すうちに読む速度が落ち、面白くなくなり、開かなくなる——これが私の典型的な挫折パターンでした。 一度読んだ作品なら「英語が分からない」だけになる 一方、 すでに日本語でストーリーを把握している漫画 なら、この問題が起きません。分からない箇所が出てきても、原因は英語だと確定しています。だから止まらずに読み進められる。 あらすじがざっくり頭に入っていれば、多少英語が分からなくても 内容を推測しやすい のも大きなメリットです。これは多読の基本原則である「辞書を頻繁に引かない」「分からない箇所は飛ばして読み進める」を、意志の力ではなく 条件のほうで満たしてしまう やり方だと言えます。 『DEATH NOTE』を選んだ理由 『DEATH NOTE』は、多読のスタート作品として非常に相性が良いと感じています。 心理...

英語漫画でTOEICスコアは上がる? Langaku多読で苦手リーディングを克服!

イメージ
はじめまして。このブログでは、日本の漫画を英語で読める多読アプリ「Langaku(ランガク)」を使って、 英語を100万語読むまでの過程 と、その結果 TOEIC のスコアがどう変わったのか を記録していきます。 この記事は、そのスタート地点にあたる自己紹介です。「なぜ漫画で TOEIC 対策をしようと思ったのか」「何を検証したいのか」を書いておきます。同じように リーディングだけが伸びない と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。 380点から815点。それでもリーディングだけが止まった 私はこれまで趣味として TOEIC の学習を続けてきました。最初のスコアは 380点(Listening 220 / Reading 160) 。そこから 815点(Listening 495 / Reading 320) まで伸ばすことができました。 ただ、この内訳を見て気づいた方もいるかもしれません。 Listening:220点 → 495点 (+275点、ほぼ満点) Reading:160点 → 320点 (+160点、495点満点の6割強) リスニングが満点近くまで来ているのに対して、 リーディングは320点で完全に止まっていました 。伸び幅もリスニングの半分ほどです。900点を目指すなら、あと80点以上をどこかで積む必要がありますが、リスニングにはもう伸びしろがほとんどありません。 リーディングを伸ばすしか道がない 、という状況でした。 原因は「机に向かって文字を読む」のが苦手だったこと ではなぜ、リーディングだけがこんなにも伸びなかったのか。理由ははっきりしています。 「机に座って文字を読む」という行為そのものが苦手 で、すぐに飽きてしまい、学習が長続きしないからでした。 単語帳を買っても最初の数ページで止まる。長文問題集を開いても、1題解いたところで集中力が切れる。TOEIC のリーディングセクションは75分間ひたすら英文を読み続ける試験ですから、これでは点が伸びるはずもありません。 逆に言えば、リスニングが伸びたのは 「聞き流す」という形なら日常に組み込めた からです。通勤中でも家事の最中でも、耳は空いています。つまり私にとっての問題は英語力そのものより、 「読む時間を日常のどこに置くか」 という設計の問題だったわけです。 ...