英語多読100万語はどのくらいの量?1日の語数と教材の選び方を分解する
「英語多読がいいらしい」と聞いて始めようとしたとき、最初に困るのが「で、どのくらい読めばいいのか」という問題です。目安の数字が分からないと、進んでいるのか止まっているのかも判断できません。
この記事では、多読の到達目標としてよく挙げられる「100万語」という数字を分解して、実際にどれくらいの分量なのか、どんなペースで進めばいいのかを整理します。私自身がこのブログで 100万語とTOEIC900点を目標に掲げているので、その設計図でもあります。
そもそも「100万語」とはどのくらいか
語数の感覚をつかむために、身近なものと比べてみます。
- 英字新聞の記事1本:おおむね500〜1,000語
- TOEIC Part 7 の長文1セット:数百語程度
- ペーパーバック1冊:5万〜10万語程度
つまり100万語は、ペーパーバックにしておよそ10冊以上を読み切る分量です。TOEIC の長文問題に換算すれば、数千セットぶんになります。
この時点で「無理では」と感じる方が多いと思います。私もそうでした。ただ、これは1日あたりに割ってみると印象がかなり変わります。
1日あたりの語数で考える
100万語を期間で割ると、必要なペースはこうなります。
- 1年(365日)で達成 → 1日 約2,740語
- 200日で達成 → 1日 5,000語
- 140日で達成 → 1日 約7,100語
私の実測では、42日で30万語、52日で40万語というペースでした。1日平均およそ7,000語です。
この「7,000語」がどれくらいの負荷かというと、漫画であればそれほど重くありません。文字だけの教材で7,000語を読もうとすると相当な時間がかかりますが、漫画は1ページあたりの語数が少なく、絵が理解を助けるので、体感としては「気づいたら読んでいた」に近くなります。
逆に言えば、教材の選び方次第で1日あたりの現実的な語数は何倍も変わるということです。ここが多読の設計で一番重要な部分だと考えています。
どこから読み始めるか:3つの選び方
1. すでに日本語で読んだ作品から始める
これが最も挫折しにくい入口です。ストーリーを知っていれば、詰まったときの原因が「英語」だと確定します。「話が分からない」のか「英語が分からない」のか切り分けられない状態は、多読で最も心が折れやすい場面です。
私が『DEATH NOTE』と『るろうに剣心』を選んだのも、この理由からでした(詳しくはこちら)。
2. 難易度は「少し易しい」と感じるくらいに置く
多読の原則は「辞書を頻繁に引かない」「分からない箇所は飛ばす」です。ところが難易度が高すぎると、この原則を守った瞬間に内容が何も残らなくなります。飛ばした先も分からないからです。
目安としては、1ページに分からない単語が数個までに収まるレベル。「ちょっと物足りない」くらいが、量を稼ぐには正解です。
3. 続きが気になる作品を選ぶ
身も蓋もない話ですが、これが一番効きます。多読は「毎日開くかどうか」がすべてで、英語力より習慣の問題だからです。
「英語の勉強をしよう」で開くのではなく「続きが読みたい」で開ける教材を選ぶ。これができれば、語数は勝手に積み上がります。
100万語までの目安ロードマップ
語数の節目ごとに、何が起きやすいかを整理してみます(数字は私自身の実測と体感に基づくものです)。
- 〜5万語:まだ「英語を読んでいる」という意識が強い時期。1ページに時間がかかります
- 10万〜20万語:1作品を読み切れるかどうかの分岐点。私はここで『DEATH NOTE』を完読しました
- 20万〜30万語:読むスピードの向上を自覚し始める時期。同じ単語に何度も出会うため、語彙が「覚えたもの」から「知っているもの」に変わってきます
- 30万〜50万語:翻訳表現や言い回しの違いに目が向き始める時期。英文そのものへの抵抗感がかなり薄れます
- 50万語〜:ここから先は現在進行形なので、このブログで記録していきます
やってはいけないこと
- 全部の単語を調べる:それは多読ではなく精読です。目的が違うので、語数が伸びなくなります
- 難しい教材で見栄を張る:読み切れなければ語数はゼロです。難易度より完読率
- 毎日の語数を目標にしすぎる:ノルマ化すると「続きが読みたい」という動機が消えます
- 1作品に絞る:飽きたときの逃げ場がなくなります。2作品を並行させると休みにくくなります
まとめ
100万語は、数字だけ見ると途方もない量です。しかし1日3,000語なら1年弱、5,000語なら200日ほどで届きます。そして漫画であれば、この分量は決して非現実的ではありません。
重要なのは、「読める教材」ではなく「読み切れる教材」を選ぶこと。多読で語数が伸びない原因のほとんどは、英語力ではなく教材選びと習慣の設計にあります。
私が使っているアプリの機能や料金についてはマンガ多読アプリ「Langaku」の概要と活用方法に、過去に多読で失敗した理由については英語多読に挫折した3つの理由と対策にまとめています。
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