『NARUTO』を英語で読んだら、忍術より「普段使いの単語」のほうが多かった
英語で漫画を読む多読を続けていますが、今回は『NARUTO -ナルト-』を英語で読んだ感想を書きます。
読む前、私はこう予想していました。「忍者ものだから、忍術や専門用語ばかりで、英語学習としては実用性が低いだろう」と。バトル漫画は特殊な語彙の塊で、TOEIC にも日常会話にも一切つながらないだろう、と。
結論から言うと、この予想は外れました。むしろ逆で、普段使いの単語のほうが圧倒的に多かったというのが実際に読んだ感想です。
予想が外れた理由:戦闘シーンは思ったより少ない
読み始めてすぐ気づいたのは、ページ数に占める「戦っている場面」の割合が、記憶よりずっと低いということでした。
日本語で読んだときの印象では、NARUTO は戦闘の連続です。ところが英語で1ページずつ追っていくと、実際に多いのは次のような場面でした。
- 誰かと誰かが会話している
- 作戦や状況を説明している
- 過去を振り返っている
- 気持ちを口に出す、あるいは飲み込む
戦闘シーンですら、殴り合っている時間より喋っている時間のほうが長い。そしてその会話は、忍術の解説ではなく人間関係の話です。仲間をどう思っているか、約束を守れるか、誰を信じるか。これらはごく普通の英語で書かれていました。
実際に多かった「普段使いの単語」
【ここに、実際に読んでいて何度も出てきた単語・表現を書き足してください。以下はカテゴリの枠組みです】
1. 約束・信頼まわりの語
NARUTO は「約束」と「信じる」がテーマの作品なので、この周辺の語が繰り返し出てきます。同じ意味でも場面によって語が変わるため、ニュアンスの違いが自然に身につきます。
【例:実際に出てきた語を3〜5個】
2. 感情の強弱を表す語
怒る・悔しがる・落ち込む。日本語なら一語で済むところが、英語では強さや原因によって語が変わります。絵と一緒に読むので、どのくらいの感情なのかが一目で分かるのが漫画の強みでした。
【例:実際に出てきた語を3〜5個】
3. 会話のつなぎ表現
これが一番の収穫でした。相づち、言い返し、話題の切り出し、言いよどみ。教科書にはあまり載らないのに、実際の会話では最も頻度が高い部類の表現です。
【例:実際に出てきた表現を3〜5個】
逆に、忍術の名前は学習の負担にならなかった
心配していた専門用語ですが、ほとんど学習の負担になりませんでした。理由は2つあります。
1つは、術の名前が固有名詞として扱われていること。作品世界の固有名詞は、覚えなくても話の理解に支障がありません。分からなければ飛ばせばいい。これは多読の原則である「分からない箇所は飛ばして読み進める」にそのまま当てはまります。
2つめは、術の名前は繰り返し出てくるので、数回で覚えてしまうこと。一度覚えれば、その後は読む速度を落としません。
つまり、「特殊語彙が多い=多読に向かない」は成り立たないというのが、実際に読んでみた結論です。特殊語彙は種類が少なく繰り返されるので、むしろ処理が楽でした。
難しかったところ
もちろん簡単なことばかりではありません。私が引っかかったのは次の点です。
- キャラクターごとの口調の訳し分け:日本語の語尾で表現されていた性格が、英語では語彙や文の崩し方で表現されます。慣れるまで誰の台詞か迷いました
- 造語・作品固有の概念:世界観の説明が続く場面は、単語が分かっても意味が取りにくいことがあります
- 擬音:絵に描き込まれた擬音は英語になっていたりいなかったりで、統一されていません
【上記のうち、実際に引っかかったものだけ残してください】
NARUTO は英語多読に向いているか
向いていると思います。理由は3つです。
- 会話が多く、その会話が日常語で書かれている。実用的な語彙に触れる量が多い
- 巻数が多い。多読は量が命なので、同じ世界観のまま読み続けられるのは大きな利点です。世界観と主要人物を一度覚えれば、以降は英語だけに集中できます
- 展開が分かりやすい。絵から状況が読み取れるので、英語が多少分からなくても止まりません
一方で、日本語で読んだことがない人が最初の1作に選ぶのは、少しハードルが高いかもしれません。世界観の説明が多いためです。作品選びの考え方は「デスノート」「るろうに剣心」で多読を始めた理由と英語多読に向いている漫画・向いていない漫画の見分け方にまとめています。
まとめ:バトル漫画は「実用的じゃない」という思い込み
英語学習の教材を選ぶとき、私たちはつい「実用的かどうか」で判断します。ビジネス英語は実用的、漫画は娯楽、バトル漫画はもっと娯楽、という順に。
でも実際に NARUTO を英語で読んでみると、ページの大半を占めていたのは、人と人が気持ちをやり取りする普通の英語でした。忍術は表紙の看板であって、中身は会話劇だったわけです。
「好きだけど英語学習には向かなそう」と敬遠している作品があるなら、一度中身を確認してみる価値はあります。思っているより普通の英語が書かれているかもしれません。
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