TOEICのReadingが伸びない3つのタイプと、多読が効くのはどれか
TOEIC の勉強を続けているのに、Reading のスコアだけが動かない。この悩みを持つ人は多いと思います。私自身がそうでした。
私の TOEIC の内訳は Listening 495 / Reading 320。リスニングはほぼ満点まで来ているのに、リーディングは495点満点の6割強で止まっています(詳しい経緯はこちらの記事に書きました)。
この記事では、Reading が伸びない原因を3つのタイプに分けて整理し、そのうち多読が効くのはどれなのかを考えます。多読は万能ではないので、自分がどのタイプかを先に見極めたほうが早いです。
タイプ1:語彙・文法の知識そのものが足りない
単純に、問題文に出てくる単語や構文を知らない状態です。
見分け方
- 時間をかけて辞書を引きながら読めば、正解にたどり着ける
- 時間無制限なら解けるが、知らない単語が1問に何個も出てくる
このタイプに多読は効くか
効きますが、遠回りです。
知らない単語を新しく覚える速度は、単語帳のほうが圧倒的に速い。多読は文脈の中で自然に語彙が増えていく学習法ですが、「増える」といっても出会った語に限られます。基礎語彙が抜けている段階では、まず単語帳と文法書で穴を埋めたほうが効率的です。
多読はその後、覚えた語を使える状態にする工程で真価を発揮します。
タイプ2:読めるが、間に合わない
時間無制限なら解ける。しかし75分では最後まで到達しない、というタイプです。TOEIC で最も多いのがこれだと思います。
見分け方
- Part 7 の後半が塗り絵になる
- 1文ずつ日本語に訳しながら読んでいる自覚がある
- 返り読み(後ろから前に戻る読み方)をしている
このタイプに多読は効くか
最も効きます。
多読の代表的な効果が、まさに読解スピードの向上だからです。大量の英文を、訳さずに英語のまま処理し続けることで、処理速度そのものが上がります。
私自身、30万語を読んだ時点で「最初は1ページ読むのに時間がかかっていたのが、スムーズに読み進められるようになった」という変化を実感しました。これは単語帳では起こらない変化です。知識量ではなく処理速度の問題なので、量をこなす以外に方法がありません。
タイプ3:そもそも学習が続かない
問題集を買っても最初の数ページで止まる。単語帳が最後まで終わらない。読む力の問題ではなく、読む習慣が作れないタイプです。
見分け方
- 参考書が何冊も途中で止まっている
- 「机に座って文字を読む」こと自体が苦痛
- リスニングだけは伸びている(=耳を使う学習なら日常に組み込めている)
3つ目が特徴的です。リスニングとリーディングのスコア差が大きい人は、英語力の差ではなく学習形態の差である可能性があります。私の Listening 495 / Reading 320 という内訳は、まさにこの形をしていました。
このタイプに多読は効くか
効きますが、教材選びを間違えると意味がありません。
このタイプの人が普通の多読(洋書を買って読む)を始めても、高確率で挫折します。教材が高い、子供向けでも難しい、文化的背景が分からない——挫折の要因が揃っているからです。
逆に言えば、「勝手に読んでしまう教材」さえ見つかれば、このタイプが一番大きく伸びます。伸びしろがそのまま残っているからです。私が漫画多読を選んだのは、この判断からでした。
3タイプの整理
- タイプ1(知識不足) → まず単語帳・文法書。多読はその後の定着に使う
- タイプ2(速度不足) → 多読が最も直接的に効く。量が必要
- タイプ3(習慣が作れない) → 多読が効くが、教材選びがすべて
多くの人は複数のタイプにまたがっていると思います。ただ、「今の自分にとって一番大きいボトルネックはどれか」を決めないと、対策がちぐはぐになります。
自分がどのタイプか確かめる簡単な方法
特別な教材は要りません。手元の TOEIC 問題集で次を試してください。
- Part 7 を時間無制限で解く
- 正答率が大きく上がるなら → タイプ2(速度の問題)
- 時間をかけても正答率が変わらないなら → タイプ1(知識の問題)
- そもそも問題集を開く回数が月に数えるほどなら → タイプ3(習慣の問題)
3番目が該当する場合、他の2つを測る前にまずここを解決する必要があります。やっていない学習は、効率を論じても意味がないからです。
まとめ
Reading が伸びない原因は、必ずしも英語力の不足ではありません。速度の問題かもしれないし、そもそも学習量が積み上がっていないだけかもしれない。
多読はこのうち、速度と習慣に対して強く効きます。逆に、基礎語彙の穴を埋める用途では単語帳に勝てません。自分のボトルネックを見極めたうえで使い分けるのが現実的だと考えています。
私の場合はタイプ2とタイプ3の複合でした。その結果として選んだのが漫画多読で、100万語を読んだ先で Reading 320点がどう動くのかを、このブログで記録していきます。
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